ある日、園庭の菜の花に小さなあおむしを見つけました。
「このあおむし、かわいいから育てたい」そして、みんなでどう育てるのか相談です。「ごはんは何をたべるのかな」「掃除もしなきゃいけない」「お休みの時はどうしよう」こんな話し合いをして、時には家に持ち帰って子どもたちは自分たちで一生懸命お世話をしました。
あおむしはしばらくしてさなぎになり、何日か経ったある日…
「あれ?さなぎからちょうちょがでてきた!」「逆さまだ」「まだ触っちゃだめだよ」
たくさんの時間をかけて、羽化したちょうちょ。みんなは嬉しくてたまりません。
羽がすっかり渇き、地面にはいでたちょうちょ。
「とぶかな?」愛おしそうにじっと見つめていると、ちょうちょは広い空に飛び立っていきました。
部屋の中で遊んでいた子もブロックで旗を作って、ちょうちょに向かって応援していました。「また遊びに来てね!」「元気でね!」
小さなあおむしから、色んなことを考えて色んな気持ちを育んだ子どもたちでした。