ながかみ保育園 岡田育俊
2月14日、バレンタイン。
「なんだかいい匂いがするね」「チョコレートみたいなの作ってたよ」
すだちタイム(※)が終わり、ガラス張りのキッチンを覗いてきた年長の子どもたちは、楽しみでたまらない様子でお部屋に戻ってきました。
そう、この日のおやつは手作りブラウニー。ふっくら焼き上げられたブラウニーには粉糖でハートがあしらわれており、ランチルームにおやつを食べに来た子どもたちの目は輝いていました。どの子も嬉しそうにほおばる中、あるテーブルで年長の男の子2名と女の子2名が何やら内緒話をしている様子。
※すだちタイム:年長の子どもたちが集まって活動する時間
食べ終わった4名は食器を片付けると、キッチンの方を向いて調理スタッフを呼び出します。「せーのっ」と小声でタイミングを合わせると「とってもおいしかったです!ハッピーバレンタイン!」と声をそろえて言いました。
美味しいものを食べた感動と感謝を言葉にして伝えたこと、「ハッピーバレンタイン」という言葉を自分たちで考えて添えたこと、そしてそれを誰に言われるわけでもなく自分たちで話し合い実行したこと、それら全てに傍で見ていた私は静かに感動していました。
そして、言った方も言われた方も何とも言えず嬉しそうな顔をしていて素敵なバレンタインの贈り物をもらったような気がしました。